「おひとりさまの老後」を読んだよ

今更ながら

すごく有名なんだけど、初めてちゃんと読んだ

 

 

住まいについても重要な話があり、とっても勉強になる。

 

介護についても触れていて

 

「ギリギリまで自分で暮らしたい、家で暮らしたい」

というのが多数意見であることや

 

「費用と介護サービスの質は比例しない」

とか

 

なかでも腑に落ちたのは

「要介護者はお話したい、ヘルパーは話してあげたいけど時間がなくてもどかしい、

でもお話はヘルパーの仕事ではない。

 それなりの人間関係を築いて続けていくのは大事なこと、

 人間関係にもコストはかかる」

という内容のことで、

 

気が済むまでお話聞いてあげられなくてごめんね、

と気にすることもないんだな、

と納得いった。

 

しかしお話聞いてあげるっていうのは、不安定な利用者こそスゴク有効で、

ひとことふたことでスッキリするから驚く。

 

サ高住の入居者で、統合失調症の方がいるんだけど、

たまにナースコールしてきて

「…狂いそうです…!!」

と訴えてくる。

 

こちらも頻回だから気にしてなくて

「疲れちゃったね、しばらく休んだら?」

とか

「今日、お買い物だね、ちょっと時間あるから休んでたら?」

と返すと

 

「うん!」

と返事して、それから静かになったりする。

 

伝えたことを受け止めてもらえると、人は安心するんだな、

という当たり前のことがよくわかる。

 

そうゆう人間関係を、仕事でやってる人に求めるなよ

っていう話なんだけどね。

 

まあ、それくらいはしてあげてもいいよね。